左手のみ

左手のみで生活すると 自助具(ガジェット?)を作る

フライパンを固定する その2

フライパンを固定する その2  

前回の続きです。 (フライパンを固定する) ←リンクに飛びます

フライパンを固定してみたら、とても使い易くなりました。

こんなことなら、もっと早く作るべきだったと思います。

 

暫くは、便利に自助具を使っていたのですが、使い慣れるのに従って、欠点も見えてきました。

 

鉄板でハンドルを挟むことにより、フライパンを固定しているのですが、装置の位置決めを行う磁石の吸引力が強く、思う場所に固定できないということです。

固定する位置は後から修正することが出来ますが、それでもなかなか、思い通りの位置に納まりません。(磁石が強いので) 

かと言って、磁石を弱くすると、フライパンの固定自体も弱くなってしまい、装置の意味が無くなりますます。 

 

この欠点を改善します。

 

要は、磁石の制御(磁力の入り切り)が出来ればいいわけです。

そこで、磁石(フェライト磁石)の代わりに、マグネットベースを使います。

(こんなの↓)

f:id:poipoipatapata:20191020170609j:plain

マグネットベースを使うと、スイッチ(レバー)の設定により、磁力の入り切りができます。しかも、電力を必要としません。

スイッチ(レバー)も軽くスムーズに動きます。 

 

欠点が改善された装置を、「フライパンを押さえる自助具 Ver 2」と呼称します。

 

◯材料

ステンレス板

 f:id:poipoipatapata:20191020170433j:plain

SUS430 

商品コード: SUS430-order

商品名: SUS430 3.0 450x500mm R:12mm x 1点

単価:¥5,654      (イタチョク - 切り板直送便)

送 料 ¥1,000


マグネットベース 

f:id:poipoipatapata:20191020170609j:plain
f:id:poipoipatapata:20191020170602j:plain

マグネットベース (マグネットホルダ台) “吸着力80kgf" MB-8D

ニューストロング

取付ねじ穴サイズ :M8x1.2 5深さ7mm

価格: ¥1,464 通常配送無料      Amazon

 

ネジ 

f:id:poipoipatapata:20191020170542j:plain

トラス頭+小ねじM8ステンレス長さ12mm 4

商品番号  k22m0800z5000-1

価格

330円 (税込)     楽天 株式会社ジャパネジ)

送料160円

ワッシャー

f:id:poipoipatapata:20191020170552j:plain
f:id:poipoipatapata:20191020170553j:plain

メール便可】八幡ねじ ステンレス丸ワッシャー M8×40mm×3.0mm 2個入

商品番号  4979874404794

価格

214円 (税込)     (ホームセンターブリコ 楽天市場店)

送料250円

 

◯工作

「フライパンを押さえる自助具 Ver 2」は「フライパンを押さえる自助具」を改造して作ります。

 「フライパンを押さえる自助具」の磁石を取り去り、代わりに、マグネットベースを取り付けます。

「フライパンを押さえる自助具」に付いているフェライト磁石は、吸着力は弱いのですが、十分な面積があります。

そのことにより、トータルとして、強い磁気を保持しています。

マグネットベースはフェライト磁石と違い、強い磁力を発します。しかし、それを受け入れるだけの(十分な厚みを持った)磁性体が要求されます。

もしも、十分な厚みがない場合、ロスが発生し、結果、吸着力が弱くなってしまいます。

(つまり、反対側の鉄板に、十分な厚さが必要)

f:id:poipoipatapata:20191020170352j:plain

(フェライト磁石とマグネットベース)

今回は、ロスを回避するために、3 mm 厚のステンレス板を敷きます。

ステンレス板は磁石に吸着する「 SUS430」を使います。 (SUS304は非磁性なので、使えません )

勿論、鉄板を使用しても良いのですが、その場合、防錆(さび止め)をする必要があります。

3mmX450mmX500mmのステンレス板で、重さは5.35 kg です。

 

①、磁石を削除します。

f:id:poipoipatapata:20191020173029j:plain

②、M8のネジを通すため、ヤスリで穴を広げます。(ほんの少しです)

f:id:poipoipatapata:20191020170540j:plain
f:id:poipoipatapata:20191020170534j:plain

③、マグネットベース、金折、ワッシャーをネジで止めます。

f:id:poipoipatapata:20191020170523j:plain
f:id:poipoipatapata:20191020170519j:plain
f:id:poipoipatapata:20191020170512j:plain
f:id:poipoipatapata:20191020170507j:plain

④、同様に二つ目を作ります。この時、金折を逆に付けます。(操作性を考慮)

f:id:poipoipatapata:20191020170501j:plain

⑤、ステンレス板を敷きます。

⑥、出来上がり。 

f:id:poipoipatapata:20191020170451j:plain
f:id:poipoipatapata:20191020170437j:plain

◯使ってみる

マグネットベースは、本体のレバーを操作することにより、磁力をコントロールすることができます。

本来は、測定器具を固定する保持具ですが、都合が良いので、様々なところで使用されています。

今回使用したマグネットベースは、1464円で買えました。ちょっと信じられない値段です。(中国製ですが、動作に問題はありません) 

二つ買っても、3000円でお釣りが来ます。

 f:id:poipoipatapata:20191020170456j:plain

スイッチを ON 側に倒すと、 磁力が発生します。

吸着力は800N(80kgf)となっています。(カタログ値)

 

①、ステンレス板を敷きます。フライパンを置きます。

f:id:poipoipatapata:20191020170426j:plain

②、一つ目の「フライパンを押さえる自助具 Ver 2」を置きます。

f:id:poipoipatapata:20191020170418j:plain

③、フライパンのハンドルに合わせて、位置を調整します。

④、二つ目の「フライパンを押さえる自助具 Ver 2」を置きます。

(フライパンのハンドルを挟む)

f:id:poipoipatapata:20191020170413j:plain

⑤、スイッチを ON 側に倒し、装置を固定します。

f:id:poipoipatapata:20191020170407j:plain
f:id:poipoipatapata:20191020170400j:plain

 ⑥、料理を作ります。

 

 結論

ますます使いやすくなりました。

 

めでたしめでたし