ボウルを固定する
今回は、調理に関するガジェットを作ろうと思います。
ボウルを使う時に、台の上に固定して置くと、攪拌作業がやりやすくなります。
(ボウル[bowl]とは調理に使用する鉢のことです。ボール[ball]とは球のことです。)
固定する方法は、布巾を敷いたり、吸盤を用いたり、色々と考えられています。
私の家の流し台には、3ミリ厚のステンレス板が乗っています。今回はこれを利用して、ボウルを簡単に固定してみようと思います。
(ステンレス板に関する詳細は「フライパンを固定する その2 - 左手のみ」の回を参照)
今回、作成するグッズは「両面キャップ付き磁石」です。
◯材料
フェライト磁石
TRUSCO(トラスコ) キャップ付フェライト磁石 外径51.5mmX厚み7.9mm10個 TFC52RA-10P
トラスコ中山(TRUSCO)
価格: ¥4,253 (Amazon)
OFF: ¥1,863 (30%)
アルミ板
アルミフラットバー A6063 5mm×70mm 長さ200mm
商品番号 AL63-FB-S5x70-L200
価格
470円 (税込) (秘密基地 楽天市場)
送料300円 東京都への最安送料
◯このアルミ板は、別の工作に使用したものを、再利用しています。
エポキシ系接着剤
セメダイン 60分硬化型エポキシ系接着剤 スーパー 110gセット CA-149
セメダイン(Cemedine)
価格: ¥751 (Amazon)
◯工作
①、エポキシ系接着剤を使って、アルミ板に磁石を貼ります。(両面にひとつずつ貼ります。)
磁石を貼る場所は、アルミ板の際(きわ)です。
際に磁石を置くと、梃子が利いて、磁石を軽く取り外すことができます。
接着剤を塗布したら、重りで磁石を押さえます。
押さえていないと、僅かに漏れる磁気の影響で、磁石が動いてしまいます。
②、接着剤が固まったら出来上がりです。
◯使ってみる
3 mm のステンレス板を敷きます。(SUS430製で、磁性体です。)
その上から、「両面キャップ付き磁石」を置きます。
その上に、ボウルを乗せます。
ボウルを乗せた段階で、ボウルはすでに固定されています。(磁石に吸着されています。)
卵を2個割り入れます。一つ失敗して、黄身が破れてしまいました。(どうせ、混ぜるんだけどね。)
混ぜます。磁石に吸着されているので、動きません。
塩コショウをします。
もう一度混ぜます。磁石に吸着されているので、動きません。
台からボウルを外します。
オムレツができました。
片付ける時は、梃子を使うことで、容易に引き剥がすことができます。
◯結果
使用できるボウルの種類が限定されます。
使えるのは、18-0ステンレスのボウルに限ります。(SUS430)
(ボウルが磁性体であることが要求されます。)
同じステンレスでも、18-8ステンレスのボウルは使えません。
ガラスやプラスチックの ボウルは当然不可です。
使用した磁石のカタログデータは
吸着力(N):156.80
外径(mm):51.5、厚み(mm):7.9、穴径(mm):4.9、質量(g):700.0
です。
吸着力156.80N(ニュートン)をキログラム重に直すと
156.80×0.102
=15.9936kg
です。
ボウルのステンレス板が薄いので、吸着力にロスが出ます。
簡単な治具を使って測定したところ、約9 kgで吸着していました。
(垂直方向)
これは、十分な力だと思います。
磁石の質量(g)は73.00gです(計測値)。カタログ値の、700.0gというのがどこから来た数字なのかは、よく分かりません。
とにかくボウルを固定できたので
めでたしめでたし