左手のみ

左手のみで生活すると 自助具(ガジェット?)を作る

チャック付きポリ袋を開く

チャック付きポリ袋を開く    f:id:poipoipatapata:20210416104053j:plain

 

チャック付きポリ袋は便利です。

チャック無しのポリ袋だと、封をするには、口を結ぶか、テープ(またはホチキス)で止めるか、或いはシール(溶着)するかになると思います。

どの方法も、開け閉めを繰り返すのは大変です。

この問題を見事に解決したのが「チャック付きポリ袋」です。開発元の会社には、惜しみのない賛辞を贈ります。

セイニチ(生産日本社)さん、ありがとう。

 

ところが、このチャック付きポリ袋を、片手で開けるのは非常に困難です。

(私は障害のため、右手が使えません。)

片手では、開け口を縦に持ち、左右に引っ張ることが出来ません。 

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両手で引っ張る

そこで、「チャック付きポリ袋を開く自助具」を作ります。

 

◯材料

両面テープ(魔法テープ) 

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(3m) DaQi テープ 両面テープ 魔法テープ 透明 多機能 超強力 防水 耐熱 滑り止め 洗濯可能 再利用可能 粘着マットテープ ゲルパッド 車輛 家庭 オフィス 寮 学校 会社 工業用など

ブランド: DaQi

価格: ¥680    (Amazon

 

シッカロール

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和光堂 シッカロールデオ (パフ付)

ブランド: 和光堂

価格: ¥465    (Amazon

 

◯工作

ゲル・テープを切ります。

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縦3cm、横3cmの物を、2枚切り出します。

この段階では、剥離紙が付いています。

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3cm×3cmを基準として、多少大きくても、小さくても、構いません。

切り口が綺麗に切れなくても、問題ありません。 もともとゲル・テープなので、正確な形にはなりません。

 

チャック付きポリ袋を用意します。今回は、ジップロック旭化成)を使いました。

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ゲル・テープを貼ります。

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しっかりと押さえます。

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剥離紙(プラスチック-フィルム)を剥がします。

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ゲル・テープの上から、ごく少量の、シッカロールを叩(はた)きます。

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シッカロールを麺棒に取り

 

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ごく少量を、叩きます。

 

シッカロールにより、ゲル・テープのベタつきを調整します。

もしシッカロールがなかったら、そのまま放置してもOK です。最初はベタつきますが、しばらくおけば、収まります。

 

裏面も同じように貼り付けます。

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以上で工作は完了です。 


◯やってみる

指で挟み。

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指を擦り合わせる様に、チャックをスライドさせて、 

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開ける。

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完璧!

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◯結論

以前にも、同じような物を作りましたが、今回のアイデアのほうがスマートです。

 

指が滑らないので、確実にチャックをスライドさせる事が出来ます。

 

粘着力が強すぎても弱すぎても、上手くいきません。 この辺りの感触が、ゲル・テープの特性に一致します。このアイデアは、ゲル・テープが無ければ、実現出来ませんでした。

 

今回は正方形にゲル・テープを切ったのですが、円(または楕円)に切れれば、見た目が良くなります。

 

いつも利用する薬局では、薬を入れる袋(内袋)にチャック付きポリ袋(専用。印刷入り)を使用しています。

これが、手が不自由な人には、開けにくい。

普通のポリ袋(チャックのないポリ袋)を使ってくれたほうが、ずっと良いと思います。(安いしね。)

やはり、薬剤師は、薬の知識はあっても、患者さんに対する知識は欠落してると思いました。(まあ、薬剤師にそんな知識を期待するほうが、間違ってるのかもしれませんが。) 

 

チャック付きポリ袋が古くなって(汚れて)捨てる場合でも、自助具は再利用が可能です。洗剤で洗って、乾かせば、また粘着力が戻ります。

 

ゲル・テープと書いていますが、オリジナルメーカーが何処なのか、サッパリ判りません。ネットで調べても判かりません。妙な事に、同じ(であろう)製品が、いくつも販売されています。値段も様々です。

ここでは、再現性を持たせるため、「DaQi 魔法テープ」(Amazon)を選択しています。一応メーカー名(或いはブランド?)が付いているので、一定の再現性は確保できるかな?と期待しています。

このテープに関する情報をお持ちでしたら、教えてください。

 

透明な製品は、写真撮影に苦労します。今回はグリーンの背景布を使いましたが、上手く撮影できませんでした。 

 

テープが1 m あれば、16ペアの自助具が作れます。コストは激安です。 

 

安価に、チャック付きポリ袋の取り扱いができたので 

めでたし、めでたし 

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 ギュッ