フライパンの蓋を立てる
フライパン用の蓋を買いました。
フライパンに蓋があると、蒸し焼きができます。やろうと思えば、煮物や蒸し物だって可能です。
大変便利な蓋ですが、使わない時には邪魔になります。
私が暮らしているアパートのキッチンは狭いので、置いておく場所が限られます。一時的にまな板の上に置いていますが、ずっーと置いておくわけにはいきません。
そこで、蓋を立てかけられる、スタンドを考えてみます。
スタンドに要求される条件は、私の場合
1、壁に掛けられること。
2、吸盤等で固定でき、撤去後に跡が残らないこと。
3、落下する危険が無いこと。
です。
さらに、コンパクトで安価ならば、尚宜しい。
こんな条件で、ネットを検索してみましたが、思うような物は見つけられませんでした。
「吸盤等で固定」がネックになっているようです。(両面テープで固定する物ならば、いくつかありました。)
仕方がないので、オリジナルで作ります。
◯材料
寸切りボルト(ズンギリボルト)
鉄/三価ホワイト 寸切ボルト
M6×30 【 バラ売り : 10本入り 】
価格 400円 (税込) (楽天 ネジのトミモリ)
フランジナット
鉄/三価ホワイト フランジナット [ツバ大]
M6 【 バラ売り : 10個入り 】
価格 356円 (税込) (楽天 ネジのトミモリ)
ナット3種
鉄/三価ホワイト ナット3種
M6
ねじの呼び:M6 材質:鉄 ねじピッチ:1.0 寸法m1(mm):3.6
厚さ(mm):3.6 規格:3種 ねじの種類:ナット 寸法S(mm):10
表面処理:三価ホワイト 寸法e(mm):約11.5
寸法dw(Φmm): 約9.8
内容量/詳細 1パック(50個)
価格 ¥399 税¥40 (モノタロウ)
※3種のナットとは、普通のナットに比べて薄型の物です。
吸盤フック
SWAMTIK 真空吸盤フック簡潔シンプルスタイルフック青色黄色ピンク色
ブランド: SWAMTIK
価格: ¥797 (Amazon)
ネオジム磁石 キャップ付き
ネオジム磁石 マグネットフック 10個セット 強力マグネット 磁石 フック 耐荷重8kg 穴・ネジ付き 磁力がない木板対応 キッチン/オフィス/業務/浴室/室外/壁掛け用 直径20mm
ブランド: JOUMER
価格: ¥1,399 (Amazon)
蓋
ワコートレーディング COOK LIFE 強化 ガラス 蓋 18cm用 H-3123
ブランド: パール金属(PEARL METAL)
価格: ¥468 (Amazon あわせ買い対象商品)
◯工作
工作はスタンドの作成と、蓋の改造の2部に分かれます。
工作_スタンド
吸盤にネオジム磁石を接着します。
吸盤のフック部分は、 ABS 樹脂で出来ています。反対側の磁石は、ネオジム磁石にキャップ(ヨーク)が接着されてます。キャップにはニッケルメッキが施されています。
つまり、ABS樹脂とニッケル(金属)の接合になります。
この場合、エポキシ接着剤か瞬間接着剤(シアノアクリレート)を使って接着できます。
どちらを使っても構わないのですが、今回はエポキシ接着剤で接着します。
フックにネオジム磁石を接着し、1日おきます。
スタンドの作成は、以上で終わりです。
工作_蓋の改造
蓋を磁石に吸引させるため、鉄(磁性体)を付加します。
蓋の取っ手はアルミニウムのネジで固定されています。これを鉄製のネジに替え、更に フランジナットをつけます。
鉄製のネジは、何らかのメッキが必要になります。もしメッキがないと、簡単に錆びます。
今回は、 三価ホワイト(三価クロメート)のメッキ処理を選択しました。通常の六価クロム(クロメート)だと毒性があるので、調理器具には使えません。
寸切りボルトにフランジナットをねじ込みます。
3種のナットをねじ込みます。
フランジナットと寸切りボルトのツラを合わせます。
蓋にワッシャをはめます
蓋に寸切りボルトを入れます
BOTTOM VIEW TOP VIEW
ネジを締めたら出来上がりです。
TOP
BOTTOM
☆蓋のネジ径
蓋のネジは、M5とM6のものが有るようです。
M5のネジが付いている蓋を使うのであれば、M5のボルト、ナットを用意してください。
又は、M6の交換用つまみに変えてしまうのも、一つの手段です。
ex.M6のネジが付いた取っ手
パール金属 ECO Profit ガラス蓋用ハート鍋つまみ ホワイト C-8476
ブランド: パール金属(PEARL METAL)
価格: ¥396 (Amazon あわせ買い対象商品)
◯使ってみる
フックを壁に吸着させます。(壁面はタイル製です。)
壁を濡れたキッチンペーパーで拭き、乾燥させます。
フックからカバーを外し、壁に強く押し付けます。
(吸盤が少し凹みます。)
吸盤がしっかり吸着されました
付ける
蓋の中心と、フックの中心を合わせ、吸着させます。
中途半端にくっつくと、危ないとかなと思いましたが、そんなことは起こらないようです。
(磁力に引き寄せられて、ほぼ中心位置に来るようです。)
外す
蓋を真横(ネジの位置から見ると、真上)に引っ張っても、なかなか外れません。
しかし、回転させる様に、下にずらすと簡単に外れます。
◯結論
今回使った吸盤フックの吸引力が、特筆に値します。
とにかく、しっかりついて外れません。(耐荷重が5 kg となっています。)
しかも、剥がれにくい構造で、爪で少々ひっかいても空気が漏れません。塩化ビニル樹脂製の吸盤とは違います。
この吸盤ですが、同じ商品が複数のメーカーから発売されてるようです。
(SWAMTIK,LEVERLOC,TAILI)
どれも同じ製品です。(写真では、同じ商品に見えます。)
当方の調べた限りでは、最低797円から最高4228円まで、価格にバラツキがありました。
よく考えたら、これは自助具ではないな。