包丁を研ぐ
「フライパンを固定する その2 - 左手のみ」(2019/10/20)の回に、ステンレス板(500mmX450mmX3mm)を買いました。
3mm厚のステンレス板(SUS430)は、磁石によく吸着します。やはりこの程度の厚みがないと、磁力が漏れてロスが発生するようです。
このステンレス板は、6655円となかなか良いお値段です。
(特注品なので、むしろ安いか?)
SUS430
商品コード: SUS430-order
商品名: SUS430 3.0 450x500mm R:12mm x 1点
単価:¥5,654 (イタチョク - 切り板直送便)
送 料 ¥1,000
買ってしまったのであれば、せいぜい活用するように、努力をしたいと思います。
今回は、包丁を研ぐ方法を考えてみます。
包丁は、研がないと、すぐに切れなくなります。
切れない包丁を使っていると、食材を上手く切れないばかりか、怪我の原因にもなります。
包丁を研ぐには、片手で器具(包丁研ぎ器)を押さえ、もう一方の手で包丁を動かして研ぎます。(ここでは、砥石のような、プリミティブな道具は考慮しません。)
私は右手が不自由なので、片手で器具を押さえることができません。
そのため、器具(包丁研ぎ器)を何らかの方法で固定し、包丁を研ぐことにします。
”何らかの方法で”と書きましたが、ステンレス板があるのですから、当然、磁石で固定します。(ステンレスのSUS430は磁性体です。)
しかし、包丁研ぎ器を強い磁石で固定してしまうと、使用後、外すのに難儀します。
そこで、梃子を使って、簡単に包丁研ぎ器が外れる仕掛けを付加します。
それでは、目標が定まったところで、”片手で包丁が研げる自助具”を作っていこうと思います。
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<電動の包丁研ぎ器について>
電動の包丁研ぎ器が存在します。
(こんなの↓)
使い方は、片手に包丁を持ち、もう一方の手で包丁研ぎを押さえ、スイッチを押すと、砥石が回り始めます。(スイッチを押している間、砥石が回転し、離せば止まる。)
回転した砥石に、包丁の刃を押し当てて研ぎます。
つまり、操作するのには、両方の手が必要になります。
片手では使えません。 orz。
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◯材料
包丁研ぎ器
MCCC 包丁研ぎ器 シャープナー 2段階研ぎ (細研ぎ/粗研ぎ に対応)ナイフ研ぎ はさみ研ぎ ダイヤモンドシャープナー 切れ味向上 滑りにくい 安全 ステンレス製 キッチン 台所 調理
micolite
価格: ¥428 (Amazon)
フェライト磁石 (キャップ付き)
TRUSCO(トラスコ) キャップ付フェライト磁石49mmX41mmX12.8mm 10個 TFC49KA-10P
トラスコ中山(TRUSCO)
吸穴径(mm):M5
着力(N): 196.00
価格: ¥2,993 (Amazon)
アルミ板
アルミフラットバー A6063 10mm×40mm 長さ200mm(AL63-FB-S10x40-L200)
価格 560(円) x 1(個) = 560(円) ※10%税込
送料計 300(円) (楽天 秘密基地)
子ネジ M5 トラス 25mm SUS316(20mmに切る)
ばね座金 M5 ユニクロ
ナット M5 ユニクロ
◯工作
○磁石で包丁研ぎ器を固定します。
○研ぎが終わったら、梃子を使って、磁石が外せるようにします。
①、アルミ板(10mmX40mmX200mm)にドリルで穴を開けます。
穴径 φ5
穴を開けるのに失敗してしまいました。どうも、ドリルに不良品が混ざっていたようです。が、気を取り直して、反対側に穴を開けました。
②、ネジとナット使って、磁石をアルミ板に取り付けます。
(25mmのネジは長すぎました。5mmほど短くします。)
③、包丁研ぎ器を改造します。この包丁研ぎ器には、底面に滑り止めが付いていますが、不要なので除去します。紙やすりを使って底面を平らにします。
これを↑
こんな風に↓
④、アルミ板と包丁研ぎ器を接着します。 接着にはエポキシ系接着剤を使います。
⑤、接着剤が固まったら、完成です。
◯使ってみる
使用した磁石の吸着力は196n(ニュートン)となっています。kgf(キログラムフォース)に換算すると、
196× 0.101972
=19.986512 kgf となります。
つまり、約20kgの力で吸着していることになります。
普通に包丁を研ぐのであれば、十分な力で吸着していることが解ります。
包丁の柄を持って、数回引くことにより、包丁が研がれます。
使ってみた所、簡単に切れるようになりました。
包丁研ぎ器を片付ける時も、大きな力を必要としません。
◯結論
10mmX40mmX200mmのアルミ板を使いましたが、幅が少し狭かったと思います。包丁研ぎ器の幅に合わせ、60mm幅程度が良いかと思いました。
厚みは、10mmもいらないと思います。
まあ、トータルとして良いものができました。
めでたしめでたし
TFC49KA-10Pの画像について
様々なサイトで 「TFC49KA-10P」(キャップ付きフェライト磁石)が売られていますが、ほとんどの場合、間違った画像が提示されています。
(間違い↓ Amazon、 楽天、アスクル、au Wowma!、Yahoo JAPAN ショッピング、etc)
(正しい↓ モノタロウ)
間違った画像だと、磁石のサイドから皿ネジで固定するように見えますが、実際は、反対側のサイド(ヨーク側)から皿ネジで固定するように出来ています。
説明文には「代表画像 商品仕様をご確認ください」などと書いてありますが、ネジの向きについての記載は見当たりません。詳細な図面もありません。
こういったところは、正しい情報を提供してもらいたいものです。
それとも、中国製だから...でしょうかね。