ホームベーカリーでパンを焼いた場合、構造上、どうしても羽根の跡が残ります。
(羽根とは、パン種をこね回す部品です)
「この羽根の跡さえなければ、完璧なんだけど。」と考えていました。
パンの底に大きな穴(羽根の跡)が開きます。
それに、焼きあがったパンを取り出す時も、羽根が邪魔をしてすんなりとはいきません。
特にフランスパンの様な皮の固いパンを焼いた場合には、いくらパンケースを振っても、パンがケースから出てきません。
仕方なくパンケースの後ろ側に有る回転軸を手で回し(羽根が回ります)、やっとの事でパンを取り外しています。取り出した後は、見るも無惨な・・・・・・・。
それならばということで、「ホームベーカリーの羽根をなんとかする」ことにチャレンジします。
お他所(よそ)のホームページでは、パン種をこね終わったタイミングで、羽根を取り外す事が提案されている様ですが、
① 羽根の跡は小さくなりますが、やはり軸の跡(窪み)は残る。
② パン種を一時的に置いておく入れ物が必要。
等、改善の余地があります。
(☆当方の事情として、体に障害があり右手の自由が効きません。)
そこで、羽根を切り取ったパンケースを用意し、 「こね」が終わった時点でパンケースを入れ替えることを考えます。(パンを焼く段階では、パンケースには羽根がない状態になります。)
☆工作
①新品のパンケースを別に入手します。(パンケースは消耗部品として普通に買うことができます。 )
新品のパンケース
②パンケースの羽根(の取り付け軸)を切り取ります。
ただし、軸は金属で出来ているので、容易には切れません。
鉄鋸もしくは電動工具など、金属加工の手段が必要になります。
↑これを ↑こんな感じに
(注意:カットした方の部品は、かなり使い込まれています。)
ネジを外すと分解出来ます。(部品の位置が有るので、組み上げ時に注意。)
☆実践
①パンの材料を用意します。
②羽根つきのケース(オリジナル)に材料を入れ、スタートします。
③パン種が2次発酵に入る直前に(ガス抜き直後)、羽根つきのケース(オリジナル)から、羽根なしのケース(カスタム)に入れ替えます。
◎時間は焼き上がりの80分前です 。
(パナソニックSDー BM 1001で、食パンを焼いた場合)
羽根なしのパンケース
移動します。上が羽根つきパンケース、下が羽根なしパンケースです。
羽根つきのパンケースから、羽根なしのパンケースに移動しました。
ホームベーカリーに戻します。
④後は焼きあがるのを待つだけです。
焼き上がりました。抵抗なく、簡単に取り出せます。
パンの底です。羽根跡はありません。
☆ 結果
大成功です 。
羽根の跡はほとんどなくなりました。
パンを取り出すときも、すんなりと出てきます。
パンが焼き上がるまでパン生地に手を触れないので、手が汚れません。
あと、羽根付きのパンケースは加熱されないので、洗い物が楽になりました。(羽根が加熱された場合、どうしても、パンがこびり付きます。)
めでたしめでたし