ボウルを傾ける
(自助具を作る。片手が使えない人用。)
例えばホットケーキを焼く時に、ボウルを使って材料を混ぜ、その材料をフライパンに移して焼きたいと考えます。
このなんでもない、「ボウルから材料をフライパンに移すだけ」の動作ですが、片手だけだと上手く行きません。
材料の粘度が水よりも大きな場合、ゴムベラをボウルに入れて、かつ、ボウルを傾けて、材料を誘導しようとするでしょう。
しかし、片手の場合、ゴムベラを採るかボウルを採るかの、二者択一になってしまいます。
ゴムベラを持つとボウルを傾けることができず、かといって、ボウルを取るとゴムベラを持つことができません。
☆ボウルを傾ける台を作る
しょうがないのでボウルを傾けるための台を作ることにします。
目標は 、
◎ボウルの傾きを調整できるようにする 。
◎十分な強度を確保する 。(材料がこぼれたりしないように)
◎食品を扱うことを考慮して 、樹脂または金属製とする。
とします。
自助具のボディに手頃な大きさの物がないかと探してみると、アーマッドティー(紅茶)の空き缶がちょうど良さそうです。
(AHMAD TEA ダージリン 200g ¥ 1,296 by Amazon 安い!味はそこそこ )
もちろん市販のケースを使っても良いのですが、試行錯誤が入る予定なので、この段階ではあまりお金をかけないでおきます。(やっぱりダメでしたという、場合を考慮して)
☆工作
強度を確保するために、ネオジム磁石を使います 。(20mmx5mm 7ヶ)
ボウルは磁性体のSUS430(ステンレス鋼材)製の物を使います 。非磁性体のSUS403製の物は使えません 。(18-8ステンレスは駄目です)
磁石をエポキシ接着剤でくっつけていきます。
3箇所の磁石でボウルを支えるようにします。
足は二つの磁石を重ねて、底の2箇所に貼り付けます。
☆結果
少しぐらつきますが、当初の目標は達成しました 。
めでたしめでたし
ー注意ー
家の流し台が,SUS430 だったため、磁石にくっつきました 。流し台の素材によっては 、缶の中に重りを入れる等の変更が必要になります。
ー豆知識ー
ボウル(bowl)とボール(ball)は発音が違う
ball:ばぁーる
bowl:ぼーる 知らなかった