左手のみ

左手のみで生活すると 自助具(ガジェット?)を作る

ゴミ袋の口を縛る

ゴミ袋の口を縛る    f:id:poipoipatapata:20211227083140j:plain

 

片手でゴミ袋の口を縛ります。(私は右手が不自由で使えません。)

これは、ドアノブなどを使用すると、できないことはありません。

できないことはありませんが、実際にやってみると、とても時間がかかります。 

(=とてもストレスが溜まります。)

何とかなりませんか?

 

と言うわけで、もっとスピーディーにゴミ袋を縛る方法を考えます。

 

◯材料

洋灯釘

f:id:poipoipatapata:20211227083334j:plain

TRUSCO(トラスコ) 真鍮洋灯釘50mm 3本入 TYTB50

価格: ¥391    (Amazon

 

アーバ-

f:id:poipoipatapata:20211227083328j:plain
f:id:poipoipatapata:20211227083321j:plain

リリーフ(RELIFE) 六角軸 万能アーバーセット ロングタイプ用 28975

価格: ¥631    (Amazon

 

クランプ

f:id:poipoipatapata:20211227083253j:plain

高儀 TAKAGI ホビークイックバークランプ 100mm 2個組 HQB-100-2P

価格: ¥414    (Amazon) 

 

PP荷造り紐

f:id:poipoipatapata:20211227083258j:plain

 

電動ドライバー 

f:id:poipoipatapata:20211227083137j:plain

 

S字フック

f:id:poipoipatapata:20211227083248j:plain

 

<注意>

マグネット式のチャックが付いた電動ドライバーは使えません。

マグネット式のチャックだと、引っ張った時にアーバ-が外れてしまいます。 

 

◯工作

アーバ-に洋灯釘をとりつけます。

φ1mmほど洋灯釘のネジが大きいので、ヤスリで削ります。

f:id:poipoipatapata:20211227083338j:plain

 

洋灯釘とアーバ-のネジが咬む訳が無いのですが、無理やりねじ込んで見ると、何故か止まります。(そもそも、ネジのピッチが違う。)

これはアーバ-がステンレス製なのに対し、洋灯釘が真鍮なので簡単に曲がるためです。

とにかく、止まりました。(接着剤で着ける予定でしたが、外れなくなった。(>_<))

f:id:poipoipatapata:20211227083316j:plain
f:id:poipoipatapata:20211227083311j:plain

 

アーバーを電動ドライバーに装着します。

f:id:poipoipatapata:20211227083307j:plain
f:id:poipoipatapata:20211227083302j:plain

 

以上で工作は完了です。
 

◯解説 

簡単に言うと、「ひもくるりん」を電動化したものです。

f:id:poipoipatapata:20211227083133j:plain

ひもくるり

 

電動化したおかげで「長い丈」をねじることが出来ます。長くねじると、その分だけ捩りが解けにくくなります。(これは、重要なポイントです。)

動作は「ひもくるりん」と比べて、格段に楽です。

ゴミ袋を縛ることについて記述していますが、勿論ダンボールを束ねる作業にも使えます。

 

◯やってみる

ゴミ袋をS字フックで吊します。

f:id:poipoipatapata:20211227083242j:plain

 

クランプでゴミ袋の口を束ねます。

f:id:poipoipatapata:20211227083225j:plain

 

PP荷造り紐を、1mほど引き出して切断します。

f:id:poipoipatapata:20211227083237j:plain

 

先端を結んで、ループを作ります。

f:id:poipoipatapata:20211227083233j:plain
f:id:poipoipatapata:20211227083229j:plain

 

ゴミ袋にループを掛けます。(位置はクランプの下です。) 

f:id:poipoipatapata:20211227083220j:plain

 

洋灯釘にループをかけます。

f:id:poipoipatapata:20211227083215j:plain

 

電動ドライバーを回転させます。

(回転方向は、どちらでも構いません。) 

f:id:poipoipatapata:20211227083211j:plain
f:id:poipoipatapata:20211227083208j:plain
f:id:poipoipatapata:20211227083204j:plain



 PP荷造り紐が最後までねじれたら、洋灯釘を外します。

f:id:poipoipatapata:20211227083159j:plain
f:id:poipoipatapata:20211227083154j:plain

 

クランプも外します。 

f:id:poipoipatapata:20211227083151j:plain

 

できあがり。 

f:id:poipoipatapata:20211227083147j:plain
f:id:poipoipatapata:20211227083143j:plain

 

◯結論

異種金属接触腐食と言う現象があります。簡単に言うと、「電位差のある金属を組み合わせると、錆びる」ということです。

アーバー(ステンレス)と洋灯釘(真鍮)の接続部が正にこの状態です。

「ステンレス製の洋灯釘を買ってくれば良い。」と思うかも知れませんが、ステンレスでサイズの合う洋灯釘が有りません。(国内メーカーにはありません。海外メーカーはわかりません。)

まあ、水が掛かる部分では無いから、しばらくは保つだろうし、錆びたら、錆を落として接着剤で固めてしまえばOKでしょう。(所詮、素人の工作だから。(^_^;))

 

PP荷造り紐が1回に付き1メートル程度必要なので、ランニングコストが1~2円ほど掛かります。

 

クランプの重さでゴミを押さえています。

もっと重りを足した方が良いのかもしれません。

 

ゴミ袋の口は、きちんと閉じています。心配だったら、2重に縛れば完璧です。

 

ゴミ袋を開けたくなったときは、逆回転させると解けます。

 

いろいろと問題はありますが、よしとしましょう。

f:id:poipoipatapata:20211227083302j:plain


※洋灯釘(ようとうくぎ)、洋灯吊(ようとうつり)とも。