アイスクリームを食べる
片手でアイスクリームを食べてみると,非常に食べづらいことに気がつきます。
（ここでアイスクリームというのは、エッセルスーパーカップとかＭＯＷとかハーゲンダッツとかの、カップに入ったアイスクリーム（またはラクトアイス）を意味します。）
困った事に、カップを押さえることができません。カップを倒したりしないように気をつけながら、スプーンを扱っていきます。
フリーザーから取り出して、まだ時間の経ってない時は、スプーンを強く突き刺すことができません。ようやく、かけらのような細片を掬い、口に運びます。
違います。
本当は、しっかりカップを押さえて、スプーンを底まで深く突き立てたいのです。
突き立てたスプーンを、間髪を入れず口に運び、まだ溶けていないアイスクリームが、「キュン」と音を立てるのを、私は聞きたいのです。
すっかり柔らかくなったアイスクリームを食べて、午後の食事が終わりました。
こうなったら、「冷たいアイスクリームを食べるための自助具」を作るしかありません。
☆自助具の目標
①アイスクリームのカップを強く固定する。
②市販されているアイスクリームにサイズを合わせる。
を目標にします。
①について
自助具はアイスクリームのカップと同じサイズの底面と斜面をもち、使用時にカップと一体化します。
アイスクリームのカップは、さほど強度の強いものではないので（ラミネート紙）、自助具は樹脂を使用します。（金属は事実上不可能）
全体のベースとして、鉄（鋳鉄）を使用します。
②について
市販されているアイスクリームは、 オリジナルのデザインで規格は有りません。
自助具の方を市販のアイスクリームのサイズに合わせ、必要な数（サポートするアイスクリームの数）製作します。
☆材料
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☆試作
自助具を試作してみます。
おゆまるを煮て柔らかくします。
アイスクリームの入れ物を用意します。
プラスチック粘土「おゆまる」を貼っていきます。
プラスチックに磁石を埋め込みます。最後に、鉄製のスキレットと一体化するのに使います。
自助具をアイスクリームの入れ物から外します。
取り外しに苦労しました。
全体のベースとして、鉄製のスキレットを使用します。スキレットの重さは1.3 kg です。
深くスプーンを突き刺す事が出来ます。
☆結果
良い具合に固定されました。重さも1.3kgあれば十分です。
自助具の強度も問題ありません。
アイスクリームが好きな片麻痺の方は、是非作ってみて下さい。
因みに、「キュン」なんて音はしませんでした。
めでたしめでたし
